No.1カレシ




「…今着てるそのスエットは適当に置いといて…。なら行くぞ…。」


自分で立って歩こうとする万優架を抱き寄せ、

お姫様だっこをする。


さすがに恥ずかしいのかジタバタと、もがく万優架。


次第にしんどくなったのかグッタリ俺の胸に顔を埋めている。


首に当たる万優架のオデコから熱がすげぇ伝わってくる…。


苦しいだろうな…。


「…万優架?ほら、着いた…。」

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