No.1カレシ
「…ちぇー。小林かよぉ」
「お前〜セコいぞぉ」
先生がいなくなったあと一気にざわつき始める教室の端っこで、ポカーンと口を開けている私。
「……なんのこと?」
ポソッと零した一言をいつの間にか来ていたみーちゃんが…
「あんたはよく怒られるわねぇ。
まっ、見てる側は面白いけど!!」
「………ねぇ、文化祭役員って??」
「あぁ!!三ヶ月後文化祭でしょ?
それの役員決めをしてたんだけど、なかなか決まらなくて。
あんたがボーッとしてた罰として鍋ちゃんがあんたを役員にしたってわけ。」
「……なかなか決まらないって…男の子みんな、やる気満々だったよ??」
「それは、アンタが役員って決まってから。
それまでは、みんなろくに話しだって聞いてなかったんだから。」
みーちゃんが呆れ顔で話す。
「……なんで私って決まってから?」
「……ハァ…。
この、ニブニブ鈍感無自覚女めぇ!!」
みーちゃんにほっぺをブニブ二される。
「み〜ひゃん…いひゃいおー!」(みーちゃん痛いよぉ!)
「……万優架はもうちょっと自覚しなさい。」
「……にゃにろ??」
(何の?)