記憶
一章
桜が舞う4月。
桜音高校在籍、神崎 美亜(かんざき みあ)
今日から二年生に無事進級しました。
そして今は、自分がどこのクラスが探している所です。
が、私神崎 美亜は154センチなのです。
しかも前に身長が高い男女がいるから、
自分がどこのクラスか探せないんだよ~
あぁ、自分の身長が憎い…
もっと、身長が高ければ…
…チビだからって何だ!!
こうなったら、意地でも見付けてやるッッ!
そう思い、背伸びをしたとき
私の頭に大きな手が乗った
「無理すんなよ?美亜。そういう時は俺を頼れよ」
「あ。和斗(かずと)」
「おい。人の話聞いていたか?」
「うん。分かった!じゃ、和斗~私のクラス見付けてくれる?」
「おう!俺のお姫様は素直でよろしい…」
とニッコリと笑った
ーお姫様…照れるじゃんか
私と和斗は付き合って一年の熟年?カップルなの。
私が一年の時に和斗の事が好きすぎて、
入学して一ヶ月位で私がコクったの。
この恋が実るとは信じてなかったから
あの時、和斗が「良いよ」って
言ってくれた時はとても嬉しかった
「あ、あったぞ。俺と美亜、同じクラスだ。四組」
「え?本当?!やった!和斗と一緒だ!」
「あぁ。やったな!美亜と離れずに済む…嬉しい」
そんな事言われると…顔がニヤケちゃうじゃないか
「うん。私も…嬉しい」
そうして、私達は少し見つめあって
ぎゅっと、抱き合った…
色んな人が見ているにも関わらず