ぼくは、しーくまさん
しーくまさんは、ソファにドカンとこしかけた。食器だなの食器が、ガチャンと鳴った。
ぼくは二つのコップに麦茶をついで、バタークッキーといっしょにテーブルにおいた。
「このまるい食べ物、ママのおっぱいみたいな味がするね。茶色い水は、海とちがってしょっぱくないんだね」
しーくまさんは、ふむふむと、すごく真面目な顔でうなずいた。
ぼくは、わくわくしながらしーくまさんに尋ねた。
「で、ぼくの願いごとかなえてくれるの?」