涙恋ーナミダコイー
観覧車と夜空
「ところで、何処に連れて行ってくれるの?」
未だに行き先を教えてくれない新君。
「もうちょっとだから」
その返事を今日何度聞いたものやら分からない。
「もー教えてください!」
「そうだな―…小島が可愛くおねだりしてくれたら教えても良いけど?」
「おねだりですか?」
それに可愛くなんて、可愛くない人に頼んでも意味無いことぐらい分かってるくせに。