涙恋ーナミダコイー
その時の私は目的地を聞く事だけに一生懸命で、新君が何をしようとしているかだなんて考えようともしなかった。
「新君?まだ?」
なかなか事を起こさない新君にしびれを切らして、私は目を開けた。
そしたら、なぜか新君の顔は私の瞳にはドアップで映る。
なぜなら、新君の顔が私のすぐ目の前にあるのだからだ。
すると、新君は私の髪に軽いキスをした。
「っ、え、新君!!」
思いもしなかった事だった。