涙恋ーナミダコイー
思わず、数歩後ろへと下がってしまう。
「おねだりと言うか、俺へのプレゼント?」
してやったと言わんばかりに新君は鼻を高くして笑っている。
油断していた自分が馬鹿だと素直に感じることだ出来た。
「意味分かんないです!もー良いですよ!」
「ごめんって。でも良いんだ?せっかく場所を知らせようと思ったのに?」
わざとらしくため息を漏らしている新君。
その言葉に、私の何かが我慢できなくなっていた。