涙恋ーナミダコイー



「明日、あの約束をした場所で待ってる」


それだけ言って拓真は私たちに背を向けて歩いて行った。


「ちょ、私行かないから!待ってても無駄だから!」


拓真の背中に叫んでも、拓真が振り返る事は無かった。


隣りにいた女性は私を睨んだ後、拓真の後を追って行った。


「何なのよ…」


あっという間の事で、頭がついて行かない。



< 218 / 374 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop