涙恋ーナミダコイー


いつもそうだった。拓真は一人で勝手に決めて。


そのたびに浮かれていて、そして最後には泣いていたのに…。


「結衣、明日行くのか?」


不安そうな顔で私の顔を見つめる新君に笑顔を見せる。


「行かないよ…。行くわけ無いじゃん」


「でも、あいつは待ってると思うけど?」


そんなことあるはずがない、だって…私は拓真に嫌われていたんだから。


「なら、明日俺も結衣の事待ってる」


「え?」



< 219 / 374 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop