涙恋ーナミダコイー
いつもそうだった。拓真は一人で勝手に決めて。
そのたびに浮かれていて、そして最後には泣いていたのに…。
「結衣、明日行くのか?」
不安そうな顔で私の顔を見つめる新君に笑顔を見せる。
「行かないよ…。行くわけ無いじゃん」
「でも、あいつは待ってると思うけど?」
そんなことあるはずがない、だって…私は拓真に嫌われていたんだから。
「なら、明日俺も結衣の事待ってる」
「え?」
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