涙恋ーナミダコイー
好きな奴泣かせた奴が、幸せになんて出来るはずがない。
だから、俺には結衣は幸せに出来ない。
「ほんと、ごめんね…ぅ、私新君にたくさんしてもらったのに何も返せなくてっ」
「そんな事無いって。昨日の遊園地デートめちゃくちゃた楽しかったしさ」
それは嘘じゃ無い。
昨日は本当に楽しかった、結衣にはたくさん俺の方が貰ってばかりだ。
「素直な結衣、優しい結衣…。全部が好きだった。ありがとな」
俺はゆっくりと結衣を自分の腕で包み込む。