悪夢




「こんなに、壊れてる



中北さん初めて見たぁ♪



あっ、えっと今は…



…中北さん、私のこと



なんて呼んでたっけ?



あっそうだ。



確か『和美ちゃん』



だったよね?」



目の前でクスクス



笑っている「和美ちゃん」


…ううん「森本さん」



に流石に腹が立ってきた


「何が言いたいわけ?」



「やだ、和美ちゃん



怖いよ?」



私はギリ!と歯ぎしりする



「いいかげんにしてよ!



とにかくコレ外して!!」


…森本さんはさっきまでの


見下した笑い顔から



いつもの教室での顔に



表情を変えていた。



はっ!



私は血の気が



引いていくのが分かった






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