悪夢
「金?
何に使うんだ?」
「それは…聞かない
で欲しい。でも、
今私がしている研究に
必要な資金なの」
「研究?お前研究なんか
してるのか?」
「ええ。そのうち、
世間を驚かすような
研究を。」
「フム。お前も俺の
知らない所でそんな
努力をしてたとはな。
ところで、どんな研究
なんだ?」
「だからぁ、聞かない
で欲しいの。ただ、
成功したら一番に
お父さんに見せるわ」
「…そうか。…ぅん。
お前の初めての俺への
頼みだしな、
金か。……ヨイショ」
お父さんは腰を浮かせ
金庫へと足を運ぶ
「こんなもんでいいか?」
私はフッと笑った
「えぇ。十分よ、
お父さん♪」
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