悪夢
う、嘘でしょ
「証明して欲しい~?
んふふ。じゃあまず
記憶ね?えっとぉ…
例えば、あなたは
12才の時の夏休み
友達の華音とプールに
行って、たまたま
片思いしてた斗真に
会ったわね。午後2時頃
そして5時まで一緒に
遊んで、華音と華音の親
あなたの親と4人で
帰った。帰り道のカフェ
で、あなたは苺パフェを
食べる。あ、ちなみに
華音はチョコアイスね。
そこでのあなたと華音の
コソコソ話はこうよ。
「良かったねー、清花
斗真くんに会えて♪」
「しーっだよ。華音っ
お母さんにも言って
ないんだから…」
「分かってるよぉ」
ま、こんなもんね。
あー確か正式に斗真
と知り合ったのは
中学の時だっけ?隣の
小学校だったものね。
まぁ、斗真は気づいて
ないけどあなたと斗真は
小3の時同じ塾に行ってた。
斗真はすぐやめちゃうん
だけど、あなたはそこで
一目惚れ。そこから徐々に
斗真に近付いて行くようになる
言い出すときりないわね。
まだ聞きたい?」
森本さんはニッと笑った