悪夢
「な、なんで」
「そんな事知ってんの
かって?」
「……。」
「金持ちなめんじゃ
ねーぞ。
言っとくけど、
私のこの計画は
小3の頃から立てられてた
ものだから。
あんたはさ、監視カメラや
その手のプロに監視
されて生きて来たんだよ?
あの時も。あの時も。
あの時もね!」
森本さんが一瞬悪魔
に見えた…
「いや、イヤアアア」
狂いそう..
「あは。いい声♪」
………人を、
殺したいって思ったの
生まれて初めて
なんですけど。
「まあ、あなたと
斗真の会話なんて
全部頭に入ってるわ。
家の中でも、学校でも。
1つ1つあげてこうか?
あなた達の結婚の約束、
死ぬまでの人生プラン。
よくもまぁそんなバカな
話できたものね。って
思うわ。あなたが誰と
話した会話でも全て
一言一句間違えずに
言えるわよ?」
「そんなこと…可能なの?」
声が震える…
「私ね?中学…1年かな。
気付いたんだ。天才だって」
はあ?
「何も出来ない的なこと
言われて育ったからさ、
勉強だって出来ない。
って信じ込んでたん
だけどね?IQ。やって
みたんだ。天才も天才。
IQ、200以上だったって
訳。信じられる?
だから勉強のレベルも
わざとミスしてた。
あなたに合わせるようにね?」
クックッと笑う
森本さんはとても怖い。