悪夢



私はその日から



イジメを受けるように



なった。



私は思った。



私が今まで楽しく



過ごせたのは、性格が



良いからとか



周りに恵まれたからじゃ



ない。



ただ、上手く人生を



歩いてただけだって。



その裏には容姿や人望も



隠されてるけど、



そんな人もひっくり返せば


上手く歩けなくなる。










身体中傷だらけでも



森本の親は何も気にしない。


というか関与しない。



あなたは誰?て感じ。



私は今日もクラス全員から


イジメを受ける。



主犯は華音。



森本はそれをクスクスと



見てるだけ。



正直、森本はもう



私の真似なんかしていない。


ただ、森本には



特殊な色気みたいなのが



あって、斗真が森本に



飽きてきたころ



森本は、斗真に毒を落とす。


斗真が…華音が、



いや、森本に関わった



私以外の人間全てが森本の虜に


なった。



森本は、私とは



また違う人を惹きつける


力があるようだ。



ただ、そんなんじゃ



いつかまた、誰もいなく



なる。と私は思う。



私はジッと森本を



睨んだ。



「やだー、みんなー



コイツまじキモいん



だけど~。睨まれたし、


怖いぃ(泣)」



は!?



「なに、清花ちゃんに



メンチ切ってんだよ



このカス!」



ドスッ



「キャッ」



いったぁ~



「うん、いい感じ。



みんなもっとやっちゃって♪」


森本が笑いながら言った














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