悪夢
終わりだよ…
20××年
3月9日(土)
PM.1:24…
私はその日、知らない街
を1人歩いた。
今日、死のう。
ちょっと前から思ってたこと。
今日は私の誕生日の
ハズだった。
たった1ヶ月だけど、
私、頑張ったでしょ?
こんなの、もう耐えられ
ない。
毎日、死ぬことを考えてた
さて、ここどこだろう?
まぁどこでもいっか。
私は、このクスリが
あるからいつでも死ねるし
あ、あーいう店
私好きだったな。
入ろうかな…
「清花っ!」
「えっ!!?」
私はお母さんの声がして
振り向いた。
お母さんっ!?
「あ、ごめんなさい。
清花じゃないわね…
なんだか雰囲気が似てた
ものだから…。ってあら
あなた、えっと森本さん?」
「…はい」
私は泣きながら答えた
嬉しくてたまらなかった。
最後の最後にこんな…
「え!?あの…あの子知らない?
こんな日なのにあの子ったら。
毎日帰ってこないのよ?
私、どうしたらいいか…」
お母さんまで泣き崩れて
しまった。森本のバカ!
「こんなの、聞いても
困るわよね?」
「いえ。あの、お母さん?
清花はあなたの子供に
生まれて幸せです。
本当にありがとう。」
「え!?どうゆう…」
「って、清花は思ってます!
じゃあ失礼しますっ」
私は久々に笑った。
これで心置きなく死ねる。
私はトイレに入り
睡眠薬と強力な毒が
混じった薬に手をかけた…