新着受信メール一件
優雅尚(21)
━━PM10時
「さあさあ〜!もうそろそろ帰るよ〜!」
優雅尚は高校時代の同級生と5人で近所の小さな居酒屋で呑み会をしていた。
「尚〜!一緒に帰ろうよ〜」
「じゃあ早くしてよ〜、あたし明日仕事なんだから」
「はいはい、分かってますから」
「みんな先に帰るね!おやすみ〜!」
「「また遊ぼーね!ばいばーい!」」
尚とその友達<中野由衣>は残りの3人を残して先に帰宅することにした。
2人は駅に向かって線路横の暗い路地を歩いていた。
「尚〜、あたしも彼氏欲しいよ〜」
「なーに酔っ払ってんだか」
「尚はいいよねっ!かっこいい彼氏がいて」
「別にそうでもないけど」
「あ〜あたしも尚みたいに美人に生まれてこれたらこんなに苦労しないのに」
「もうー…由衣は美人てより可愛いて感じだから。酔っ払いは困りますー」
由衣を抱えるように尚は歩きながら言った。
「酔ってないも〜んだっ!だって線路の上に倒れてる人見えるも〜んっ!」
「…え?なに言ってんのもー由衣ったらやっぱり酔ってるじゃん」
「…違う……違う!本当にいるんだってば!」