しーくれっとらぶ

「唯ちゃんは俺のこと好きなん……??」






あたしは━…















『…好き……｡
あたしは龍君が好きだよ……｡
でも━…っ…』




あたしは自分の気持ちを口にした途端､頭には何故かあの男たちに襲われた時の記憶がよみがえった｡




『…っ…でもあたしっ…』


「ええよ…っ｡



辛いことは思い出さんで……｡


まだ話さんでええから…」





涙で言葉に詰まるあたしを龍君はそっと抱き締めてくれた｡



「…俺は唯ちゃんの全部受け止めるで……｡
大丈夫やから……」


『…あたし……､龍君のそばにいていい……っ?
彼女になってもいいのかな……っ?』


「当たり前やろ…｡
俺が唯ちゃんの事支えるから……俺のそばにおってや｡」



龍君はそう言ってあたしを抱き締めている腕の力を強めた｡