しーくれっとらぶ
「唯~♪」


龍君が見えなくなりあたしと亜紀は2人きりになった。

その途端、亜紀があたしをニヤニヤしながら見てきた。


『な、何っ?ι』

「な、何?━じゃないよ♪!
龍君と付き合うことにしたんでしょ?」



亜紀そう言ってあたしに笑顔を向けてくる。


『う、ん……そうだけど…。』

「よかったじゃ~ん♪
なのに何、浮かない顔してんのよっ。」



亜紀はいまいち表情が暗いあたしの脇腹を肘でつつきながら言う。



『…だって……あたし…、龍君に何も話してないんだよ……!?』



あたしはそう言って亜紀を見た。


『だからなんか胸がモヤモヤして……。』


だけど亜紀はあたしの言葉を聞いてもだから?━っていう顔であたしを見ている。



『黙ったままで付き合うなんてさ……何か、騙しているみたいで嫌だもん……。』


「だけどさ、龍君は聞いてこなかったんでしょ?」

『うん…。』

「だったらいいんじゃない??
龍君は、唯が話せるようになってからでいいって思ってるんじゃないかな。
唯、さっき聞かれても話せなかったでしょ??」

『うん…』



あたしはさっき龍君に聞かれても、きっと話せなかったと思う……。



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