しーくれっとらぶ
『龍ー』



教えてよ、と龍の肩をつつく。



「唯、ええ加減うるさいで。」


龍はそう言ってあたしの口を手で塞いだ。



『ふううう~…っ』



あたしは大袈裟に暴れたけど、龍は離してくれない。



「龍照れんなよなあ(笑)」

「あ~もう、うっさいわ。
唯、もう寝に行くで。」



冷やかす慎君を睨んで、龍はあたしの手を引いてリビングを出た。



『もう寝るの~!?まだ12時じゃん。』

「うるさい。
唯らがいらんこと言うからやろ。」



龍はそう言いながらもまだ少し顔が赤いみたい。



『ちぇ~…っ』



あたしはふてくされたようにベッドに座った。
そして、龍があたしの隣に腰を降ろした。





< 149 / 854 >

この作品をシェア

pagetop