しーくれっとらぶ
「すねとる(笑)?」

『すねてないから。』



少し笑いながら尋ねる龍に素っ気なく答えた。



「唯ちゃん~(笑)?」



そんなあたしの腰に腕をまわしながら龍はあたしの耳元で甘い声で名前を呼ぶ。



『っ…///な 何っ?///』

「好きやで~♪」

『い、意味わかんないっ///』



あたしは龍から顔を逸して赤い顔を隠した。



「何でそんなすねとるん??」

『なんもないもん。』


そう言って龍に背を向けると、龍はあたしを後ろからギュッと抱き締めた。


「━…一目惚れやで。」



龍の声が耳元で聞こえる。



「唯が撮影見に来とった時に。」

『…///』


龍の言葉で顔が熱くなるのがわかって、あたしは抱き締められた状態で下を向いた。


「あ…今度は真っ赤になっとる(笑)。」


そんなあたしを見て龍はフッと鼻で笑った。


「スネたり、照れたり、唯ちゃんは大変やなぁ(笑)。」

『うるさいっ…///見ないでよっ…///』


あたしはそう言って、後ろから顔を覗き込んでくる龍の目を手で覆うようにして隠した。

だけど、あたしの腕は龍によって退けられた。

そして、真っ赤なあたしの顔を見て龍はまたフッと笑った。


「可愛え…(笑)」


あたしはそれがまた恥ずかしくって、下を向いた。



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