しーくれっとらぶ
「唯っ…!」



孤独な暗闇の中で誰かがあたしを呼んでいる気がした。

目を開けると心配そうにあたしを見る龍。

あたしはまたうなされていたみたい。



『龍…っ…ふぇ…っ…』



龍はあたしをそっと抱き締めて、落ち着かせるように背中を撫でる。



『…っ…やだぁっ……。
…1人は嫌だよ……っ。』

「大丈夫やで。
そばにおるから。」



混乱して泣きじゃくるあたしの背中を優しく擦りながら
龍は言った。



『…っ…ふぇ…っ』



あたしは龍のシャツにしがみついた。

過去の記憶が鮮明によみがえって体の震えが止まらなかった。



「唯、大丈夫やからな。」







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