しーくれっとらぶ
『あ…。』



あたしはある事に気が付いて騒ぐのを止めた。



「ん?何したん?」



そんなあたしを見て龍は不思議そうにあたしの顔を覗き込む。



『あんまり騒いだら駄目だよね…。
周りの人に龍だって気付かれるかもしれないし……ι』

「大丈夫やで。
ちゃんと顔隠してるし。」



龍はそう言ってサングラスを指差して二カッと笑う。
そして、不安そうなあたしの手に指を絡ませ、あたしを遊園地の中に引っ張っていった。




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