しーくれっとらぶ
「あ、唯来た、来た♪」


部屋に着くと、亜紀が中から出てきた。


『唯到着ですーっ(笑)なんてねー。』


亜紀に連れられて中に入ると、慎君がソファーに座って
早速あたしに嫌味を言ってくる。


「チビ唯到着ー(笑)」

『チビチビ言うな!』


あたしはそう言って慎君を睨む。


「どっから見ても"チビ"だろっ(笑)!」

『うるさい、うるさい、うるさーいっ!』


あたしは耳を塞いでわざと大きな声を出す。


「また始まったぁι」

「いつもこうなんι?」


そんなあたしたちを見て呆れる亜紀に龍君が聞いた。


「そうだよ(笑)ι
いっつも始めはこうなんのι」



慎君はいつもあたしに会うと必ず"チビ"だとか"馬鹿"だとか言ってくる。
だから、あたしたちはいつも言い合いになっちゃうんだ。






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