しーくれっとらぶ
あたしは中に入ってずっと黙っていた。




「何、何??
お前ら喧嘩したわけ??(笑)」


そんなあたしを見て慎君は冗談半分で聞いてきた。


「慎!!」


「え…!?まぢで喧嘩…!?」


慎君は亜紀に怒られて初めて真面目な話だと気づいたようだ。





『ねぇ、龍はどうして帰って来ないの??』


あたしはうつむいていた顔を上げ、慎君に聞いた。


「今日は龍他のメンバーの家いて、かなり飲んだらしくって、そのまま泊まるってよ。

てゆうか、お前らせっかく久々に会ったのに喧嘩したのかよι」


『え…?あたし龍に会ってないよ…?』

「は!?だって昨日龍唯に会いに行くつってたし。」

『だって仕事でしょ?』

「あー!急に休み取れてさ、唯をびっくりさせてぇからって、内緒で会いに行くつってたよ。
確か唯んち行くって言ってた。」

『そっか……。』


龍、あたしの家の前で待ってたのかな……。

なのにあたしが彰と2人で帰ってきたから…。



「唯どうする??明日龍君仕事だよね??」


亜紀が慎君に聞いた。

「あぁ、昨日と今日がオフで、明日は俺ら雑誌の撮影ある。」


『龍に会えないかな??』

あたしは、駄目もとで慎君に頼んだ。




龍の誤解を解いて謝らないといけない。



龍と離れるのは嫌だよ……。







「メンバーんち行く??」

慎君は龍のいるメンバーの家に行くことを提案してきた。



亜紀はそれを聞いて賛成している。



『う~…んιι
メンバーにあたしのことバレたら龍嫌じゃないかな??』



あたしがそう言うて慎君は吹き出した。


「メンバーはみんな唯のこと知ってるよ(笑)。

龍いつも唯の話してっから。

それに、亜紀のことも知ってるし(笑)。」



「なら話は早いじゃん!
唯、龍君のとこ行こうっ♪!」



そしてあたしたちは、龍がいるメンバーの家に向かった。



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