しーくれっとらぶ
「何やねん。帰れや。」



龍はそう言って中に入って行った。


「あ…れ??
もしかして…喧嘩中??」


メンバーの人はそんな龍を見てあたしに聞いてきた。


『あ、はいιすみません。』


あたしはその人に頭を下げた。


「いいよ、いいよι
とりあえず中入んな??慎も慎の彼女も。」




あたしは躊躇ったが中に入った。






中では龍が不機嫌そうにソファーに座りテレビを見ていた。




そして、あたしが入ってきたのに気づくと、更に不機嫌な表情になった。


「帰れ言うたやろ。」


『龍と話したいの……!』


あたしは龍の近くに行った。


「お前と話すことなんかないわ。」


龍はあたしを見ずに言った。


「慎話しなよ。彼女来てんだからさ。」


「こいつと話すことなんかないねんて。」


「龍、唯の話聞いてやれって。」


メンバーの人と慎君が何を言っても龍はあたしの方を見なかった。


『龍っ……。』


あたしは龍の腕を掴んだ。


「……」


「龍、二階の部屋使っていいから、話してこいよ。」


黙った龍を見てメンバーの人が言った。




「…わかったわ。」



龍はそう言って立ち上がり、階段の方へ1人歩いていった。



あたしは、メンバーの人にお辞儀をしてその後を黙ってついて行った。



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