しーくれっとらぶ
「唯…―」



しばらく抱き合っていると龍が、あたしを離しながらあたしの名前を呼んだ。


『ん??』



「あんな…、お願いがあんねん…―。






嫌かもしれへんけど……」




『何…??』


あたしは龍を見上げた。


「出来るんなら…、男と2人にならんでほしいねん…―」



『うん…(笑)』




あたしは真っ赤になって話す龍が可愛くって、笑顔で答えた。



「何笑っとんねんっ…ι!!」


そんなあたしを見て龍は少し怒ったように言った。



『だって龍、顔が真っ赤で可愛いんだもん♪』



あたしは龍の顔を両手で包んで笑った。


「うっさいわ。」


龍は更に赤くなりながら、あたしの手を払った。






しばらくあたしたちは2人で笑い合った。




< 208 / 854 >

この作品をシェア

pagetop