しーくれっとらぶ
「あ、唯っιごめんね。慎が離さなくって…ι」


ダイニングに行くと後ろから慎君に抱きつかれながら亜紀が食器を並べていた。


『大丈夫だよ。』

「あれ?唯、コップ届いたの?」


亜紀があたしが持ってきたコップを見て不思議そうに聞いてきた。


『龍君が取ってくれた♪』


あたしがそう言うと、亜紀と慎君が顔を見合せて笑ったような気がした。


『なに?』

「いや、なーんもねぇよ。」

「そうそう(笑)。ほら、食べよっか」


亜紀は明らかにニヤニヤしていたけれど、深く聞くのも面倒だったからそのまま流した。


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