しーくれっとらぶ
そして、とうとう楽屋の前まで来た。



「行くよ♪?」


怜さんは
そう言ってドアを開けた。




中に入ると、龍たちのグループのメンバーが2人と、龍が窓際でダルそうに壁に寄りかかっているのが見えた。


「龍~!!」


「なんや…」

怜さんが龍を呼ぶが、無反応に近い様子。


「龍の名前呼んでみ??」


後ろから慎君があたしに耳打ちした。


『…龍??』


あたしは少し遠慮気味に龍の名前を呼んだ。



「!?―唯…!?」


龍はあたしの声に気がついて勢いよく振り返った。

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