しーくれっとらぶ
「唯、顔上げ?」

しばらくの沈黙の後、龍があたしを離しながら言った。


『やだっ…!!
顔やばいもん…』


「ええって。」


『わかったよぅ…』


あたしは渋々顔を上げた。


「唯、不安にさせてごめんな。






ほんま唯だけ愛してんで。」



龍はそう言ってあたしの頬に手をそえる。


「唯、目ぇ閉じて。」


『…え…―?』




あたしはドキドキしながら目を閉じた。





チュッ…―



そしてあたしが目を閉じたと同時に龍の唇があたしの唇に重なった。


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