しーくれっとらぶ
「これさぁ、唯ちゃんのじゃねぇ??」




その人はそう言ってひとつのネックレスを出した。




『あっ』



あたしは慌てて自分の胸元を確認するように手を添えた。








『ないっιι』




昨日梨華さんとお揃いで買ったネックレスががなかった。








「やっぱり唯ちゃんのかぁ♪
さっきそこに落ちてるの見つけてさ、唯ちゃんがつけてたやつに似てんなぁって思って★」








その人はそう言ってあたしの後ろにまわった。





『えっ??』




あたしは何をするのかと思って振り返った。


「つけてあげるよ♪」





そう言ってあたしの首にネックレスをつけてくれた。






『あ、ありがとうございます…』






あたしは戸惑いつつもお礼を言って、その場を去ろうとしたけど、その人たちに引き止められた。
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