しーくれっとらぶ
「俺やて気づかんかったんか??」









龍は奥にある広いソファに座ってあたしを隣に座らせた。











『だって話し方とか声が全然違ったもん。』








あの時の龍は関西弁ではなかったし、声もいつもより低かった。









「関西弁でしゃべったら俺やてばれそうやん。






それに彼女がナンパされとんのに呑気な声出ぇへんわ。」








龍はそう言ってあたしの頭を撫でた。


< 281 / 854 >

この作品をシェア

pagetop