しーくれっとらぶ
『妬いてないよっ。』


あたしは龍から
顔を逸して言った。


「ほな何でそんな
ブスッてしてんねん(笑)。」

『してないもんっ―。』

あたしは
ほっぺをつつく龍の手を
振り払った。

「大丈夫やて。
俺は男に興味は
ないねんから(笑)。」


龍はそう言って
あたしを後ろから
抱き締める。


『あたしに
会いに来たのに
20分以上もあたしを
ほっといてたくせに。』


「(笑)ごめんって。
今から唯と
ずっとおるから(笑)。
な?機嫌直しぃ。」

龍はそう言って
あたしを龍と向かい合う
ように座らせると、
おでこやほっぺ、
鼻のてっぺんや瞼に
たくさんキスをした。

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