しーくれっとらぶ
「まぢで!?この前聞いた時はまだって言ってたじゃん」


陸は驚きながら梨華さんを見た。


「陸から聞かれた時は、まだプロポーズされてなかったんだもん」

『じゃぁ聖夜から結婚しようって言ったの?』


梨華さんの言葉にあたしはニヤけながら聖夜を見た。


「まぁな」


聖夜はそう言うと少し照れたように顔を逸らす。


『あ~、聖夜照れてるっ。―あ、梨華さん指輪見せて~』


そんな聖夜を冷やかしながら梨華さんに目をやると、左手の薬指に光る指輪が目に入った。


「ほらっ」


梨華さんはあたしに左手を見せて微笑んだ。


梨華さんの薬指には、高そうなダイヤの指輪がはめてあった。


『うわぁ…綺麗』


あたしは梨華さんのはめていり指輪に見入った。


『いいなぁ結婚~』


「唯は相手いねぇだろ」


そんなあたしを陸は馬鹿にして笑った。


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