しーくれっとらぶ
「唯、俺たちは同棲するけど、お前に出て行けなんて言ってねぇだろ?」


聖夜にはあたしの気持ちが見透かされていたみたいで、聖夜はあたしの前に来てあたしの涙を指で拭った。


「俺らは、陸も唯も一緒にここで暮らそうって思ってたんだよ」


『…え…?』


「4人で暮らすんだよ」

『どっ…ゆこと…?』


「だから、そういうことだよ。俺と唯と梨華と陸、4人でってこと」

『でもっ…邪魔でしょ…!?』

「んなわけねぇだろ」


聖夜はそう言って、あたしを抱き締めた。
そして、あたしの頭を撫でながら話す。


「邪魔なわけねぇだろ。俺だって梨華だってんなこと思わねぇよ。―それに…俺言ったろ?ずっとお前のそばにいるって」


『…っ…ヒック…っ…』


「そうよ、唯ちゃん。あたしたちは2人とも、結婚したら4人で暮らそうってお互い思ってたの」

梨華さんはそう言ってあたしの背中を撫でる。

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