しーくれっとらぶ
『梨華さ~んっ!』


あたしは家に入るなり梨華さんたちがいるリビングに向かった。


「あら、そのジャケットどうしたの?」

『あっ…返すの忘れてた…』

梨華さんに言われて、初めてあたしは龍にジャケットを返し忘れたことに気が付いた。


「もしかして龍君が来たの?」

『そう。…どうしよう。返し忘れちゃったι』


あたしは今から連絡するか迷ったけど、龍は仕事だって言ってたから止めた。

次に会った時に返せばいいし。


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