しーくれっとらぶ
あれからすぐに龍から電話がかかってきた。


『龍何やってるのーっ!』


あたしは電話に出るなり龍を怒鳴った。


『社長さんに怒られるでしょー!?』

「ええねんて。俺、サクラと変な噂立てられるん嫌やし、サクラやて、彼氏いんのにいい迷惑やろ」

『そうだけど…』


あたしが言葉につまると、龍が急に真剣な声で言った。


「俺の気持ち伝わった?」

『へ…?』


あたしは急に龍の声の調子が変って、あたしは変な声を出してしまった。


「俺さ…、仕事とかでこうやって何か月も会えんかったりするかもやん?」

『うん…』


龍の言葉にあたしは相槌をうつ。


「けどな、どんなに離れても…、どんだけ会えへんくても、俺の気持ちは絶対変わらへんから」

『あたしもだよ。寂しくても我慢できるから…。龍にはお仕事頑張ってほしい』

「ありがとな。こんな俺やけどずっと一緒におってや」

『うん…っ』


あたしは嬉しすぎて顔がニヤけてしまう。


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