しーくれっとらぶ
その後、お互い妙に照れくさくってしばらく沈黙が続いた。


『あ…ねぇ、飛行機の時間大丈夫なの?』


あたしは時計を見てハッと思い出した。


「あ~、全っ然大丈夫やで。マネージャーが飛行機の時間間違っててん。ほんまは3時に離陸やねん」

『そうなんだっ(笑)』


龍のマネージャーさんもおっちょこちょいなんだ(笑)。


『ねぇ龍、イギリスの女の人って、やっぱり綺麗?』


あたしはそんなことをフと思い聞いてみた。

龍はきっとあっちの女の人にもモテるよね…。
龍、大丈夫かな…?
デレデレしたりしないかな…


「せやな~外人むっちゃ綺麗やもんな。イギリスの女の人も綺麗なんやない?」


龍はあたしの気持ちを知ってか知らずか、サラリと答える。


『そっかぁ…』


そんな返事に若干落ち込み気味のあたし。


『龍…あっちの女の人にデレデレしたらヤダからね…?』

「わかっとるって。唯ちゃんは本っ当心配やねんな~」


龍はそう言って茶化したように笑う。


『だって…っ、…やっぱ不安だもん…』

「大丈夫やって~。俺、唯以外の女に興味あらへんし」

『…///』


龍はこういう恥ずかしい事もサラっと言っちゃう。
思ったことはなんでも言葉にするんだ。


『ふ、ふ~ん…///変な噂とか聞いたら許さないからね…っ』


あたしは照れていることがバレないように意地をはって言った。


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