しーくれっとらぶ
「そうだよ~。あ…これね、俺が龍と2人で飯食ってた時に龍が言ってたことなんだけどさ…」


敦君はそう言うと少し声を押さえた。


「龍ね…"俺な、唯のどこが好きなん?とか聞かれても答えきれんて思う。やってな、俺、唯の全部が好きやねん。ガキで泣き虫やけどな、可愛くて仕方ないねん"って言ってたんだよ~♪」

『え…///』


あたしは顔がすごく熱くなるのを感じた。

嬉しさと同じくらい、なんだか恥ずかしかった。


「唯ちゃんと付き合い出してからさ、龍、表情っていうか…空気がすごく優しくなったんだ」


そうなんだ…

あたしは龍と出会うまで、龍の存在すら知らなかったから、あたしは龍の前の性格なんて知らない。

そういえば、勇君や怜君も、龍はあたしにすごく優しいって言ってたっけ…


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