しーくれっとらぶ
「唯ちゃんー!」


お店を出て家までの帰り道を歩いていると後ろから実樹先輩が走ってきた。


「途中まで一緒に帰らない?」

『はい♪━あれ?実樹先輩の家ってこっちですか?』


確かあたしと反対方向じゃ…


「今日は彼氏の家に行くんだ♪そのまま泊まろうって思って」

『明日イヴですもんね♪』

「うん。唯ちゃんは彼氏いないんだったよね?」

『あ、はい。だからイヴもバイトですっ』


あたしは彼氏はいないってことにしてる…ι

"いる"って言ってたら、いろいろ聞かれそうで、バレたら大変だから"いない"ってことにしたんだ。


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