しーくれっとらぶ
聖夜が出て行った家の中で、あたしはいつも1人だった。


聖夜がいなくなったことで何も言ってきてなかった両親はあたしに暴力を振るうようになった。


その時初めて、あたしは愛されてないんだってわかった。

今まで聖夜に守られていたことにも気がついた。



そんな環境にまだ中学生だったあたしが耐えきれるはずもなく、あたしは中学3年生の秋くらいに聖夜に助けを求めた。




聖夜の連絡先はあたしだけが聖夜から聞いていたから、あたしは聖夜に電話した。



聖夜はすぐにあたしの所に来てくれた。



そして、あたしと両親と3人で話し合う場を作ってくれたんだ。



だけど―……





あたしはそこでママたちに捨てられた。





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