しーくれっとらぶ
そして梨華さんはあたしの部屋を見るなり笑うのを止めた。
予想以上に散らかっていたんだろう。

服がいくつかフローリングに散乱していて、引き出しは開いたまま中はごちゃごちゃしている。

あたしは普段は部屋は結構綺麗にしてあるんだけど、昨日、龍と行く旅行の支度をしてたら、いろいろ見つからなくて、探し回ってたらこんな状態になっちゃったんだ。


「結構本格的な掃除になりそうね…ι」


そうしてあたしは梨華さんに手伝ってもらって、なんとか元通りの部屋にすることが出来た。


「終わったねー…」


梨華さんはそう言ってバタンとソファにもたれ掛かる。
あたしの部屋を元通りにするのはなかなか大変な作業だった。


『ふぁ~…やっと終わったぁ…。梨華さんありがとう』


あたしも梨華さんの隣に倒れ込む。


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