しーくれっとらぶ
あたしの携帯電話の着信履歴には知らない番号がズラーっとならんでいた。


「唯、やっぱり番号流されてるんだよ。
多分、イタズラ電話してきてるのは龍君のファンだと思う。」

『どうして急に電話とか掛かってくるんだろ……。』


龍と付き合うようになって半年以上経ったけど、こんな風にイタズラされたりするのは初めてだった。


「それはあたしにもわかんない……。」

『やっぱり……バレたってことなのかな……。』

「そうなのかも……。」


あたしたちの周りは深刻な空気が漂っていた。








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