しーくれっとらぶ
次の日、あたしたちは携帯ショップに行くついでに買い物に行った。


亜紀とお店で服や雑貨を見ていると、2人の背の高い女の人があたしたちに近付いてきた。


「ちょっといい?」


あたしたちに話し掛けてきた。

気の強そうな女の人で、あたしたちより年上みたい。


『なん、ですか?』

「あんたが五十嵐 龍の彼女?」


その女の人はそう言ってあたしを下から上まで睨みつけるように見た。


「なに言ってるの!?
唯はその"龍"って人と何の関わりもないから。」


動揺してなにも言わないあたしの代わりに亜紀がその人に向かって言った。


< 532 / 854 >

この作品をシェア

pagetop