しーくれっとらぶ
♪♪~


その時あたしの携帯電話が鳴った。


「嫌がらせか…?」


バッグから携帯電話を取り出すあたしを龍が心配そうに見つめている。


『大丈夫だよ。番号変えたんだからかかってくるはずないって。―…ほら、聖夜から。』


そう言って"聖夜"と表示されたディスプレイを龍に見せた。

それを見て龍は安心したように笑った。


『ちょっと電話出ていい?』

「ええよ。」


龍は"なんでいちいち聞くねん(笑)。"て笑ってキッチンにカップを置きに行った。




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