しーくれっとらぶ

いつもと違う朝

「唯そろそろ起きぃ?」


次の日の朝、龍があたしを起こす声で目が覚めた。


『んんーっ……。』


目を開けると、あたしの隣で肘をついてあたしを見下ろす龍の笑顔が目に入る。


「おはよぉ。」

『……おはよ。』

「ほら、起きよ?」


あたしの起床を促すように、少し乱れているあたしの髪を整える龍。


『んー……やだぁ……眠い…。』


龍の胸に顔をうずめてまたあたしは眠りにつこうと目を閉じる。


「あかんやろ。今日は寝坊したら許さんて聖夜さん言ってたで。」


そう言って龍はあたしを抱き上げてあたしの体を起こす。







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