しーくれっとらぶ
「なぁなぁ、髪洗ってや♪」


龍と交代してお湯の中で髪をいじってると、龍が手招きをしてあたしを見ている。


『龍は髪も洗えないの~(笑)?―いいよ、洗ってあげる♪』


あたしは浴槽から出て龍の後ろに立った。


すると何故か龍はあたしと向かい合うようにこっちを向き直した。


『なんでこっち向くの?』

「ええやん♪」



ま、いっかー…。



龍が可愛い笑顔で言うから、そう思ってしまうあたしはとことん龍に甘いし、単純だなぁ……。


なんて思いながらあたしはシャンプーを手に取り泡立てて龍の髪を洗い始める。




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