しーくれっとらぶ
「唯寝よ?」


あたしが髪を乾かし終わった時、龍は既にベッドに寝転がっていた。
そして自分の隣をポンポンと叩いている。


あたしは言われるまま龍の隣に行った。


龍はいつも腕枕をしてくれる。
今日も、あたしの方に左腕を伸ばしていて、あたしはその上に頭を乗せた。


『龍がいたら安心するー…。』


龍に抱き着いて、龍の胸に顔をうずめる。



あたしは龍にくっつくのが好き。

龍の匂いが好き。

細身なのにほどよく鍛えられた龍の体。
そんな腕でギュッと抱き締められるのが好き。


「俺も。」


龍があたしの髪を優しく撫でてくれる。






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