しーくれっとらぶ
「気に入ったか?」

『うん♪なんかね、龍に包まれてるみたい。おっきくて、優しくてすっごい安心する。』

「そーか。」


あたしたちは2人並んで空を見上げた。


「ハワイのにはかなわんかもしれへんけど、ここから見る空もめっちゃええやろ?」

『うん…♪また連れてきてね。』

「おん。また来ような。―あ、そうや!」


何かを思いついたようにあたしを見た龍。


「唯、目つぶって?」

『うん…?』


あたしは言われた通り目を閉じた。


『―!』


首に冷たい感触がした。





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