しーくれっとらぶ
『亜紀…?』


あたしは亜紀の隣に座った。


亜紀は俯いて泣いていた。

そして、泣きながら喧嘩の内容を話してくれた。

あたしは事情を話す亜紀の背中を擦りながら、龍君は壁に寄り掛かって亜紀の話聞いていた。





亜紀が言うには夏休みのキャンプの話になって、亜紀が班の話をしたら、慎君が「他の男と寝るなんてありえない。」って怒ったらしい。
幼馴染みだって言っても、慎君は聞く耳を持たなかったんだって。


亜紀の話が終わると、黙って聞いていた龍君が口を開いた。



「亜紀、慎と話して来いや。
2人の問題やから、俺らは何も出来ひん。」

「でも…慎話聞いてくれないから……」

「慎はヤキモチ妬いてるだけやと思うで?」



最初、亜紀は行きたがらなかったけど、龍君と2人で説得すると亜紀は慎君の部屋に話し合いに行った。



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